台湾第3日目
今日も色々見て回った。
8:30に起床。ディエンタイフォンに開店10:00前に入る。
内装がチープ、ミスドに来たみたい。ただ店員全員が日本語が出来るようでサービスは流石と思えた。
小籠包、空芯菜の炒め物、チャーハンを注文。すべてハーフサイズだ。これでサービス料を足して385元。
味は美味しいのだが、この値段なら日本でも十分食べられるし、内装はもっと良くなると思った。
そのまま永興街を歩いて真っ直ぐ行くと、台湾師範大学に着いた。
偶然祖父の出身大学に着いた事もあり構内を探索。歴史ある建物に日本時代へ思いを馳せた。プールがあったのはいいな。
大学脇の道は緑の多い洒落た通りになっている。
そのまま南へと進むと地元の人が利用する商店街へと誘い込まれた。
肉屋の生々しいエロティシズム、八百屋がお盆用だろうが、盛り合わせの色の美しいこと。
おじさんの群がるべんとう屋。
これが見たかったんだ。
MRTに乗り中正紀念堂へ、スケールはでかい。
だがこれといって面白くもなく。
『in the name of art』と題した香港現代美術館の展示をやっていた。
コンセプトは英語で読むのが億劫で飛ばしたが、雰囲気が良い。
歴史ある建物を上手く使っていてセンス良く感じた。
蛍光灯を用いたインスタレーションは面白い。これはいつか日本にくるだろう。
ここで雨が強く降ってきた。地下道を通って台北駅へ。
明日の特急指定券を購入。
MRTで市政府駅へ。
誠品信義店へ。代官山蔦屋のモデルと言われる。
入ってみると、とても大きくデパートのようだった。日本の本が多い。かかっている曲も日本語だ。
本は香港と台湾の値段が付いている。
アジアにおける日本というものを体感する。
世界貿易センターはこの形だったらもっと面白い主張ができるのに。内装は昔のデパートの感じ。
お腹が空いて牛肉の焼きそばを食べる。
隣の台北101へ。
ブランドショップを抜ける。この手のものは世界どこへ行っても同じ。みんなこれが欲しいのかと悲しくもなる。
台北の景色は山が見え、低い屋根が並ぶ、夜景がほとんどない、空港がすぐそばにある。
都市機能全てが一望できる感じは、おもしろかった。
腹ごなしに散歩。
油化街を端から端まで。夜の古い町並みは恐らくディテールの悪さを消していて、タイムスリップしたような興奮を与えてくれる。
MRT駅の延山夜市もついでと見る。
こちらは屋台ではない。よく働く女性になにをしているのかわからないお父さん。
酒を買って宿へと帰った。
宿で色塗り。
台湾第2日目
今朝は寝坊し、起きたのは10時前だった。
まず、最寄駅との間にある店で朝食。
少し酸味のある豆腐スープのようなものと、揚げパン、焼餅、肉まんというなんともボリュームのある食事。朝昼兼用だ。
これで73元
お腹を満たしたら。MRTで圓山駅へ。孔子廟と隣の保安宮にお参り。
夜に見たら美しいだろう。
駅の反対側の台北市立美術館。
写真で見たときは形の面白さに結構期待していたが、荒い表面はまるで団地のよう。
中から見た外の景色は悪くないのだが、、、。
昨年森美術館で見たリーミンウェイをやっていた。突然オペラが始まる。よく声が出るなと思いながら聞き入る。
3階でやっていた展示。解像度の高い日常風景の動画、ガラクタによる都市など割と好き。
隣の花博公園も一応見たが休眠中のよう。ここまで見て、台湾は建築のディテールが全くなっていないと思う。全てがテーマパーク建築だ。
士林駅からバスで故宮博物館へ。
様々な物が展示され、中国文化総覧。奥の深さと多様さが味わえる。
たくさんいいものはあったが清朝の技巧は凄い。有名な玉もそうだが、象牙彫刻の凄さはため息が出る。
夜は松山駅近くの饒河街観光夜市へ。
ビールを買って、牛肉麺とピータンと豆腐の盛り合わせをつまみながら飲む。
その後も食べに食べ大満足で宿へ。
8/24
予定のあった建築サークルが直前で無くなり、家にいることに。
特に何もせずだらだらと。
夕方好きなラジオを久しぶりに聞きながら、数か月ぶりにランニング。
意外と走れるなと思って走っていたが、後半ばてて持たなかった。
フルマラソンをやってずっと走っていたここ数年を反芻。
現代史の先生に勧められた本。
今の日本の状態が従来とは異なっているんだとよくわかる。
今まで用いられてきた二項対立ではなく、こういう視点で問題を捉えるのかと目からうろこであった。今までの訳のわからない閉塞感が形を持った物体として自らに飲み込める感覚をくれた。
自分はGを目指すのかLを目指すのか。
この視点は現代社会を捉える一つの大きな武器だなと思える。
8/23
家で旅行の準備。
詰め込んで、100均で少し買って...。
今日になってやっと台湾旅行のイメージが自分にできた。
楽しみだな。
8/22
SANAAの講演目当てで行ったが、残念なことに開館20分後でもうすでに定員に達していた。
セット券を買って鑑賞。
まずは『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』
会田誠の展示が話題にのぼっていたが、そんなに騒ぐ要素がどこにあるのか不明。むしろ自作自演のように思えてしまう。
会田誠の凄さは、技巧の無駄遣いにあり、ただ面白いなとみていればいいので本気になるものではない。木版のかるたは良い。
次に『MOTコレクション 戦後美術クローズアップ』
横尾忠則のY字路は好きな作品だ。日常風景の絵画作品が好きで、日常ありふれたものでありながら非日常さに満ちたこの主題が好きでたまらない。
中原實という画家がいたことは今回初めて知った。
ランチは館内のカフェレストランで。
ベトナム風混ぜご飯。少し甘い味ですごく美味い。居心地も良い。
さて目当ての『オスカー・ニーマイヤー展』
SANAAが影響されたとあり、彼の作品を軽くしてゆくとそうなるのかな。
大聖堂の王冠状の構造体や、十字型の列柱など巨大モックアップで見れる。角度、曲線のバランスが美しい。
首都一つをゼロから作り上げたスケールがすごく。最後の公園の巨大模型で少しだけ体験できるが、現地で見たら圧倒されるだろうなと思った。
公演を聞けなかったので少し早く帰ることになり、台湾映画を借りてみた。
かつてあった日台の密接な関係に思いを馳せて...。
台北は東京とホント変わらないな。
映画の雰囲気が良く面白かったが、何にもましてアンバー・クォ(郭采潔)という女優が可愛くてたまらない。その可愛さが台湾っぽいなと思った。