建築、学生 非日常の日常

PowerShot S120で撮る

台湾第5日目

朝起きるとやはり二日酔いだった。そのために30分遅刻。

まず、蘇芳の港に連れて行ってもらう。

ごちゃごちゃとしていて人の密度が高い。沖縄の本部港を思い出すが、こちらはまだ活動している。

中元であいにく市場はお休み、奥にある媽祖廟を見学。

内部はこれでもかというまでの装飾。どれほどお金がかかるのだろう。

3階テラスから漁港を望む。

屋根の竜の飾りが波のようで、その先の海へとつながってゆく。

 

次に宜蘭県庁舎へ。一番来たかったところだ。

建物が起伏のある地形に溶け合い、立ち入るという行為がすごく自然だ。

名護庁舎をベースとはしているが、こちらのほうがしっかりとして多少の湿り気も感じる。

円弧を描く回廊はモールのある遺跡を思わせる。

中庭が素晴らしい。制御したものとそうでないもの。そのせめぎあいのダイナミズムだ。

パブリックと堅牢さのバランス。

 

ここも好きな場所。天井の空いた中庭に光と雨が降り注ぐ。

周囲を部屋が取り囲む、同様のスペースがほかにもある。

内部の多様な連結が面白い。

議会。すり鉢状の議場壁面の物体感が良い。

中央に大きな広場があることが、各建物に生きている。

自然な明るさが心地よい。

県資料館

静かで落ち着く。床の木のタイル、オリジナルの家具も良い。

こちらも本棚がモールのような場所に並ぶ。

昼食は宜蘭の街中の食堂で。麻醤麺、ワンタンスープ。

二日酔いの体に塩辛いスープが気持ちいい。

 

事務所に戻り、午後は別の方に案内していただく。

冬山河。

夏季限定のテーマパークとなってしまい、全体がどうなっているのかがよくわからなかった。何とも言えない。

ゆったりした川の流れは宜蘭のシンボル。

 

ジャオシー温泉へ。

温泉が川として流れる。

もともとあまり注目のされ無かった温泉をきれいに整備し観光地となった。

近年の人気の高まりによって高層マンションの乱立する姿は異様。

温泉川、まるでジャングルのように生い茂る。「熱帯に生活していたら自然保護なんて考えもしないよね」という言葉が今でも独特の温かみをもって思い出される。

温泉街全体が川で庭園のようにつながっている。散歩が楽しい。

温泉庭園。ここで一風呂浴びて、マッサージも受けた。2日酔いも、5日分の疲れもすっきり。

 

事務所に戻って全員で食事に。近くのダイナーのような食堂。

カエルをごちそうになる。あっさりした鶏肉みたいな味だ。

いろいろと案内していただき、本当にお世話にりました。

 ここで見て、お話したことがこの後ずっと見てゆく下地となった。