9/17
六本木アートデイ
『土木展』
「AFTER GROUNDSCAPE SPECIALー時代の土木、土木の時代ー」
内藤廣さん登壇のトークショーを拝聴しに出掛けた。土木の時代は終わったと3.11が示してしまったとの思いは強い。被災地に出来上がる過剰な構造体は何を生むのだろう、法のもとに出来上がってしまったいびつな結晶に見える。
21_21のただ表層のデザインの展示と、最後の映像ドキュメンタリーの嘆きの余りにもの不調和に戸惑う。
戦後の民主社会の哲学の行き詰まりを強く感じ、新たな哲学の種が見えず苦しい。
ワコウ・ワークス・オブ・アート フィオナ・タン 「Recent Works」
日本の地方を撮った映像がなんだか心地よくて、好きな作家。今回は福島の汚染地域の映像で、抜け殻のSFホラーさながらの風景。扱いきれない力に手をつけたヒトの恐ろしさを感じる。
メトロポリタン美術館所蔵の朝顔図屏風を見に。琳派の色彩とリズムの美しさを踏襲した名画だった。吸い込まれるような青、徹底的に主張を控えた葉の緑、金地の異界。3次元的な色彩の重なりを味わう。