建築、学生 非日常の日常

PowerShot S120で撮る

台湾第10日目

午前中はワークショップの小屋作りに混ぜてもらう。

すぐに昼になって、バイクにニケツで鉄板焼き屋へ。カリッとしたチキンの皮が美味い。

午後は事務所の人の案内のもと近くの建築を見せてもらう。

田んぼの中に浮かぶピラミッド形の教会。

鹽水の町並み。

正月のロケット花火を使った祭りはすごいそう。

後壁に滞在した3日も大変お世話になりました。

夜は鍋をいただく。

台湾第9日目

今日は大学生の息子と一緒に台南を見る。

電車で台南駅へ、1時間あまり。いい天気だが相棒の体調が悪い。

バスで安平まで、ここは古いお城が残っている。

安平で友達も加わり案内してもらう。

安平樹屋。建築を圧倒する樹木の根。

安平古堡。天気が良く絵葉書を見ているような光景が広がる。

名物の蝦捲。カリッとして美味い。

台南にしかないという元気ジュース。ペットボトル詰めしてくれる。

マンゴー緑茶。マンゴーが本物でめちゃくちゃ美味しい。

これまた名物の豆花。ほぼ豆腐。淡白な感じが微妙。

ってな感じで安平を一通り。

午後は台南中心を案内してもらう。

こちらは神農街。古い建物をリノベーションした喫茶店が並ぶ雰囲気のいい通り。

通りを抜けて小腹がすいたので担仔麺。小ぶりでサラッといける。

古いデパートを改装した林百貨店。おしゃれな雑貨が並ぶ。店員の制服もかわいい。

そこから歩いて孔子廟へ。朱色の壁と楠の街路樹のコントラストが嘘みたいに美しい。HDR加工された風景を見ているようだ。

あたりの小道も緑豊かで美しい。台南大好きだとこの時思った。

 

横にならないと入れない喫茶店の入り口。

最後に行ったのは、赤崁楼。

そばでプリンを食べて終了。

夜は新営でパスタを頂く。

昨日の友人の件は無事解決したそう。

台湾第8日目

夢から覚めると昨夜話していた女の子はもう出発していた。

出発時間まで小松菜奈が表紙のポパイを見ていた。

台湾に来て初めての快晴。

今日は父の知り合いの建築家を訪ねに後壁という田舎駅へ向かう。

各駅停車の車窓を速記でスケッチ。

優しい先生に迎えられて事務所へ。

古い民家を改造した造り。若い所員がたくさんいる。

昼御飯を事務所で一緒にいただく。

午後は大学一年の息子と二人で、土溝芸術村をサイクリング。

石彫家の自宅。

開放的(笑)なトイレ。

今年の目玉は巨人。

一通り見た後は夕飯まで事務所で雑誌を読んでいた。

初日遊んだ友達から問題発生の知らせを受け、日本の別の友だちにお願いすることに。

 

食事は嘉義の街で。KANOの印象とは違い大きな街だ。

タレのかかった鶏肉飯が抜群にうまい。

本屋で日本旅行のガイドブックを眺める。日本っていいなと思えるから面白い。

宿は新しい。いろいろあったので連絡をとって寝る。

台湾第7日目

駅へのバス代を払うと手元に残ったのは37元。

これで肉まんと、牛乳パンを買って手持ちは0。

早く換金したくて早朝の列車で高雄へ向かう。

列車で眠り夢をみた。かつてのトラウマに今だ囚われ、涙しながら目を覚ます。あたりの風景が一変していた。

これまでの山が迫る風景が平野の広々としたものになっていた。一つ、一つの駅が街となり、日本に似ている。荒々しさが消えなんだかのどかだ。

 

高雄駅。ひどい土砂降り。

アーケードを抜けて台湾銀行を目指す。

 

換金してリッチになったところで食事。漢字を見て注文した、おかかのようなものが乗ったご飯が美味い。

 

さっそく建築探訪。MRTで世界運動場へ。

伊藤豊雄設計のスタジアム。網かごのように絡み合うパイプの流れが美しい。

ここへきて、また雨がひどくなり雷もなってきた。

しばらく動けないのでスケッチをする。

 

高雄中心部へ戻り今宵の宿へ。入口が分からずうろうろした後で、同宿の人に出合い一緒に入る。

古いアパートを改装したつくりで洒落ている。レトロモダンな雰囲気が心地良い。

親切なオーナーに勧められて、手作りの地図を片手に西側海辺のオールドタウンを見る。

ここにある中山大学が良い。トンネルを抜けた先の海辺のキャンパスで、留学生らがプレイするサッカーを眺める。雨上がりのグラウンドで裸足だった。

海岸の美しい道を抜け、旧イギリス大使館。高台から高雄の市街が一望できる。

女の子が一人ボールペンでスケッチをしている。自分も負けじとスケッチ。なかなかのでき。

夕日が美しい。雨上がりの古い町を照らす。

廟の中で店が出ている。台湾で食べたかった水餃子をいただく。

安いしうまい。

建築探訪。MRT美麗島駅。

中央公園駅。思ったよりも小さい。中央公園のライトアップがきれいだった。

付近のデパート。大立精品スタープレイス。内部は狭く何もない。

 

夕食に夜市へ。名物の海鮮粥を食べる。

宿に帰り、同室の女の子と話す。中国語を教えてもらった。

スケッチに色を塗りながらいろいろ話した。

台湾第6日目

今日はかなりの移動日。

まずは花蓮へ。

駅前で自転車を借りる。

残りが少なくなったので換金しようと思っていたのだが、ここで今日が日曜日だということに気付く。

3時間弱花蓮を見た。中心から川を越えた東側のエリアは並木の美しい通りがあり、洒落た雰囲気になっている。

お金がないので何も食べずに台東へ。

駅の裏手にある発掘現場を公園にした施設を見る。

卑南文化公園遊客服務中心。内藤廣さん設計。

木造の屋根の構造は内藤さんそのもの。

バスで台東市街へ。

宿に荷物を預けて散策。

図書館

台東駅と、線路を公園としていた。

落ち着いた緑の心地よい空間。

台東は暑い。同じ曇りにも関わらず花蓮とは明らかに異なっている。

これが北回帰線を超えるということなのか。

夕食は刀削麺と牛肉餅。噛みつくと熱い肉汁が噴出した。うまい。

廟を見学。家にある花とアリスの写真集を思い出す。

日曜夜市。

道路を使って夜店が並ぶ。

遊園地のよう。地元の人が集まっている。今日は夏の終わりだ、最後の祭りだな。

おもちゃ屋がやっている競りのようなものが面白くて見ていた。

宿に帰って、ちょっと尋ねたお礼に「ドーシャー」と台湾語で言う。

すると受付の人が「えっ」という感じで笑う。誰に教わったのかと聞いてきた、、。

あまり使わないのだろうか。なんとなく外国人が関西弁を話すときのような感じかもと思う、、、。

台湾第5日目

朝起きるとやはり二日酔いだった。そのために30分遅刻。

まず、蘇芳の港に連れて行ってもらう。

ごちゃごちゃとしていて人の密度が高い。沖縄の本部港を思い出すが、こちらはまだ活動している。

中元であいにく市場はお休み、奥にある媽祖廟を見学。

内部はこれでもかというまでの装飾。どれほどお金がかかるのだろう。

3階テラスから漁港を望む。

屋根の竜の飾りが波のようで、その先の海へとつながってゆく。

 

次に宜蘭県庁舎へ。一番来たかったところだ。

建物が起伏のある地形に溶け合い、立ち入るという行為がすごく自然だ。

名護庁舎をベースとはしているが、こちらのほうがしっかりとして多少の湿り気も感じる。

円弧を描く回廊はモールのある遺跡を思わせる。

中庭が素晴らしい。制御したものとそうでないもの。そのせめぎあいのダイナミズムだ。

パブリックと堅牢さのバランス。

 

ここも好きな場所。天井の空いた中庭に光と雨が降り注ぐ。

周囲を部屋が取り囲む、同様のスペースがほかにもある。

内部の多様な連結が面白い。

議会。すり鉢状の議場壁面の物体感が良い。

中央に大きな広場があることが、各建物に生きている。

自然な明るさが心地よい。

県資料館

静かで落ち着く。床の木のタイル、オリジナルの家具も良い。

こちらも本棚がモールのような場所に並ぶ。

昼食は宜蘭の街中の食堂で。麻醤麺、ワンタンスープ。

二日酔いの体に塩辛いスープが気持ちいい。

 

事務所に戻り、午後は別の方に案内していただく。

冬山河。

夏季限定のテーマパークとなってしまい、全体がどうなっているのかがよくわからなかった。何とも言えない。

ゆったりした川の流れは宜蘭のシンボル。

 

ジャオシー温泉へ。

温泉が川として流れる。

もともとあまり注目のされ無かった温泉をきれいに整備し観光地となった。

近年の人気の高まりによって高層マンションの乱立する姿は異様。

温泉川、まるでジャングルのように生い茂る。「熱帯に生活していたら自然保護なんて考えもしないよね」という言葉が今でも独特の温かみをもって思い出される。

温泉街全体が川で庭園のようにつながっている。散歩が楽しい。

温泉庭園。ここで一風呂浴びて、マッサージも受けた。2日酔いも、5日分の疲れもすっきり。

 

事務所に戻って全員で食事に。近くのダイナーのような食堂。

カエルをごちそうになる。あっさりした鶏肉みたいな味だ。

いろいろと案内していただき、本当にお世話にりました。

 ここで見て、お話したことがこの後ずっと見てゆく下地となった。

 

台湾第4日目

今日は移動日だ。

朝にチェックアウトを済ませ、MRTで九份行きのバスの最寄り駅へ行く。

バス停で出会ったのが中国系アメリカ人の親子。彼らとバスの中でずっと話す。欧米的な気持ちのいい会話へのサービス精神に恐れ入る。

九份に着き、写真を撮って別れる。

九份に居られるのは昼まで、ささっと回る。、、芋圓という芋の白玉ぜんざいを食べて、テキトーに写真を撮る。

感情を動かすようなものは何もなく、正直来なくてもよかったなと…。

最寄り駅にバスで戻り、電車で頭城駅へ。

駅からタクシーでランヤンミュージアムまで。120元。

車の窓から三角形のフォルムが見えただけでテンションが上がる。

中へ入るとガラス張りの大きな吹き抜けのスペースが迎えてくれた

斜めにそそり立つ壁面と空中廊の貫入によって複雑な構成の空間となっている。

内部までしっかり作られていることに、前日まで見てきた台湾建築とは違うと感じた。

館内の展示は宜蘭地方の太古からの歴史を紹介しており、なかなかの充実っぷり。

一方でこの特殊な建物の形を活かした活用ができているのか、またどうすればできるのか考えてしまう。

一通り見た後で外から建物を眺める。

斜めの形態はパースを強調した形になっており、錯視感が面白い。壁面も大きな石とアルミのコントラストがなかなか。

歩いて見てゆくと、角度ごとに大きく表情を変えてゆく。

これは来てみて良かったと感じた。

雨の中ぐるっと散策した。周囲まできちんと建物の形に合わせて整備されている。

 

頭城駅に戻り、羅東へ。

駅前のホテルに荷物を置き、お世話になる方に電話。

今日は中元の日で廟の前で宴会が行われているそう。自分もタクシーで向かう。

雨の中テントの下で50人前後の人々が酒を飲んでいる。

自分も加えさせていただく。大皿料理はどれもおいしく紹興酒と共にいただく。

しばらくすると宴は割とあっさり終わりそのあと2人で飲みに。

父のこと、、建築のことについて話す。

ディテールとは何か、何のためのディテールか。

建築の本質はどこにあるのだろう。

ウィスキーを飲んで宿に帰るとひどく酔っていた。

波に揺られながら眠る。